週末起業ってどんなもの?メリットと具体的な方法をご紹介

週末起業とは

最近よく耳にする週末起業という言葉、これはフルタイムで会社勤務をしているサラリーマンなどがその本業を続ける傍ら、週末の休みに副業として自分のビジネスを始めることを意味します。一昔前までは独立したい場合にはまず会社を辞め、その後に新しく事業を始めることが主流とされていました。しかし2018年の副業解禁に伴って、本業での収入を得つつ、週末などの空いた時間などを使い起業する人が増加している傾向にあります。週末起業では今まで自分でやりたかったビジネスなどを実験感覚でスタートさせ、低リスクかつ様子を見ながら事業活動を進めていくことができるため、その新しいビジネスのあり方や利便性を軸に現在話題となっています。 

また、週末起業には副業とは少し異なる点があります。それは副業が誰かに雇われて収入が発生することに対し、週末起業では自らが事業者となって収入源を確保するという点です。よって週末起業においては儲けの出る仕組みを自ら作ることが必要となり、またその事業をうまく進めることができれば将来そのまま独立することも可能です。 

週末起業のメリット・デメリット

週末起業と副業の違いなど、具体的なアイデアが掴めたところで週末起業におけるメリットとデメリットについて解説していきます。 

メリット

まず週末企業の大きなメリットは、低リスクでビジネスをスタートさせることができる点です。仕事を辞めて独立起業をしても、そのビジネスが上手くいくという確証はない上、失敗させてしまうという可能性も大いに考えられます。しかし週末起業という形をとることによって本業の収入をゼロにはせず、安定した収入源を確保しながら新しいことにチャレンジすることができます。また起業の際にマイナスが出たとしても、事業の規模が小さいことから多額の借金を一気に抱えてしまうということも考え難く、起業をしようか迷っている方にとって週末起業という方法はトライする価値が十分にあると言えるでしょう。

そして二つ目のメリットは、週末起業での経験が本業にも活かせるという点です。本業と自分の事業が同じ業種であれば、週末起業で積んだ経験、もしくは本業の経験をそのまま双方に溶け込ませることにより相乗効果を生むことができます。また同じ業界や職種ではない場合には相乗効果を生むことができないように思えますが、実はそうではありません。別業界での経験を積むことによって、今まで考えもつかなかった新たな視点やアイデアを双方の業務において獲得することが可能になり、言ってしまえば業種などは関係なく、週末起業をするだけで何かしらのメリットを生むことができると言えます。

デメリット

メリットが大きな割合を占める週末起業ですが、デメリットも存在します。それはプライベートの時間を削らなければいけないということです。一度週末起業をすると、これまであった週に2日間の休みが少なくとも1日、場合によっては2日丸ごと仕事に充てる時間となります。体力的に自信がある方でも、本業と週末の事業で1ヶ月ずっと働き詰めだとさすがに体調を崩しやすくなってしまいます。そして週末起業にパワーを注ぎすぎてしまうと、本業にも支障をきたしかねません。本気で週末起業を考えるのであれば、体調管理をしっかりと行い、計画的な事業進行を考える必要があるでしょう。

もう一つ目のデメリットは確定申告が面倒であるということです。週末起業での経費を差し引いた収入が年間20万円を超える場合に確定申告が必要となり、今までは会社が全て行ってくれていたこのような事務手続きも全て自分で行わなければならないようになります。

おすすめの週末起業ネタ

では次に週末起業におすすめの起業アイデアについて、それぞれの特徴を一つずつご紹介していきます

エンジニア

近年エンジニアの人員不足が叫ばれており、最も需要の高い職種と言っても過言ではありません。プログラミングやインフラ環境の設計などエンジニアの仕事の種類は様々ですが、全体として人員が不足しているところが多く、特にオンラインでの在宅ワークなどが盛んに実施されるようになった今、エンジニアの仕事は需要が高まっています。特にエンジニアの仕事は比較的結果を出しやすく、また単価も高いことから、専門知識と経験がある人にはおすすめの起業方法です。

Webライター

Webライターで週末起業をするのも一つの手です。エンジニアやデザイナーなど、特定のスキルがないとできない仕事が週末起業の例としては多いですが、その中でもライターは未経験であっても努力次第で稼げるようになる仕事です。ライティングの経験がないから仕事なんてできないと思う方が多いと思いますが、文章作成は義務教育の過程で誰もがそのやり方を教わっています。かといって誰もができる簡単な仕事では決してないですが、文章を書くことに抵抗がない、文章作成が好きな人にはおすすめの方法です。特に最近ではアウトソーシングサイトが充実してきており、そのようなサービスからライティングの仕事をもらうこともできます。そこから実績と経験を積み、ゆくゆくはライティングの事業を自分で立ち上げていくことも可能です。しかし最近ではライティングの仕事をする人が増加してきており、1件あたりの単価が下がってきているのも事実です。ライティングだけでしっかり事業を立ち上げたいと考えている場合、SEOやマーケティングの知識を付けるなどして自身の市場での価値を高め、同業者の中で生き抜く術を磨いていく必要があります。

士業

士業とは国家資格などの専門資格の職業のことで、弁護士や中小企業診断士、社労保険労務士、税理士などがこれにあたります。これら士業で開業をする場合、国家資格を持っていることが条件となるためハードルは高いですが、資格を持っていることで士業にしかできない仕事ができるようになります。また士業を生業にすると収入面で他と大きく差をつけることができ、一度軌道に乗ると弁護士であれば1000万円、税理士だと800万円などと一般企業の平均収入に比べはるかに多くの収入を得ることができます。このように限定された人のみが開業を許され、開業さえすれば安定への道が開けるかのようにも思える士業ですが、近年では士業の仕事がなくアルバイトで生活費を稼いでいる人も増えてきています。また今後AIの発達によりさらに仕事の量が激減していくとも言われており、AIに代替えされる書類業務だけでは生き抜いていくのが難しいと考えられます。週末起業で士業を考えるのであれば、プラスでコンサルティングの要素を取り入れたりなど、ライティング業と同じく市場での価値を自ら継続して高めていく必要があります。

週末起業をするために必要な準備

週末起業を実行するにあたり必要な準備は特にこれといってありません。業種によって物販であれば商品、飲食店であれば食材や店舗の確保など必要に応じて準備をしなければならない項目は発生しますが、週末に事業を起こすという行動自体に義務付けられている準備などはないため、法人の設立の準備などに比べると格段に手間が省けます。また新しく事業を始める際には開業届を出さなければいけないというイメージがありますが、実は開業届の提出は義務ではなく、未提出のままでも特に役所から咎められることはありません。ただ開業届を出すことで、場合によっては多額の税金控除を受けることができたり、銀行の口座を事業所名義で開設できたりするなどの大きなメリットが生まれる場合もあります。

まとめ

週末起業をすることによって得られる大きなメリット、そしておすすめの週末起業などをご紹介しました。独立を志す人が増えた現代、週末起業という手を取るのも悪くないかもしれません。ぜひこの記事を参考に週末起業を検討してみてください。

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