起業におすすめな分野・ビジネスモデルは?起業の手順についても詳しく解説

起業の手順

事業内容の立案

まず、起業する理由を考えます。どうして会社を持って自分でビジネスをしたいと考えるのか、という理由をはじめに明確にしてから事業の計画を立てていくことで、しっかりとした芯のあるビジネスモデルが描けるようになります。どのような商品・サービスをもとに、誰に対してどうやってその価値を提供していくのかという部分は会社、ひいては今後のビジネススタイルなどに大きな影響を与えることになります。

そして、これらのアイデアを事業計画書に落としていき、具体的な事業の推進方法について検討していきます。事業計画書は企業の「芯」となるようなものであり、特に起業する前にしっかりと案を練って作成するべき書類です。経営が傾いた時、経営理念や事業計画書のようなビジネスの基盤となる部分を見返すことができれば、事業に息を吹き返すことが可能です。しかしこの部分を怠ってしまうと、いざという時に何も指標とするものがなく事業を立て直すことは困難です。優先順位が低いように思われがちな事業計画書ですが、会社を設立した先のことを考えると、時間を費やす価値のあるものであるということが分かっていただけるかと思います。

ターゲットを明確にする

起業前にこれから参画する市場においてマーケティング調査を行うことは重要ですが、その中でもターゲット層を明確にしておくことは特に大切です。このターゲット設定は、ビジネスアイデアを着実に数字へと変えていく第一歩としてまず取り組んでおきたいマーケティング施策であると共に、事業が成長した後にも繰り返し見直していきたいポイントです。近年では消費者ニーズの多様化が進んだことから、このターゲティングをより精密に行うために「ペルソナ」というものを設定する場合があります。通常のターゲット設定では「30代・女性・営業課長」、「50代・男性・管理職」など大まかに顧客のイメージを掴むための情報出しが行われますが、ペルソナの設定では理想とする顧客の趣味・嗜好・生活スタイルなども合わせてイメージとして落とし込んでいくため、対象となる顧客象はよりはっきりとしたものとなります。例えば先ほどの「30代・女性・営業課長」を土台にペルソナを作る場合、その情報に加え年収、出身大学、家族構成、居住エリア、よく行く飲食店、休日に出かける場所、趣味などの情報を盛り込んでいきます。

現代の消費者はスマートフォンで常に欲しい情報を横断的にサーチしており、すぐに新しい情報を手に入れることができます。こうしたニーズ変動のスピード感に遅れを取らないために、ペルソナを設定してもっと消費者の視点に寄り添うという手法が積極的に採用されるようになりました。そしてこのターゲットとなる顧客象がしっかりしていることで、より的確な商品・サービスのプロモーションや展開が可能になります。

ペルソナの設定は新商品の展開の時などに用いられることが多いですが、起業前にもしっかりと顧客像を描いておくことで地に足がついた営業を展開することが可能になります。

おすすめの起業アイデア

世の中には様々な種類の分野で経済が回っており、ビジネスモデルも日々増え続けています。特に、近年ではインターネットやスマートフォンが普及した背景からその増え方にも拍車がかかり、中にはスマートフォンが一台さえあれば完結するビジネスモデルなども誕生し、数年前までは考えられなかったような働き方も実現することが可能になりました。ここではそんなWeb上で完結してしまうような仕事など、様々な分野でおすすめの起業方法についてご紹介していきます。

インターネットビジネスの分野で起業する

インターネットビジネスとは、名前の通りインターネットを利用してビジネスをする方法です。インターネットビジネスの分野でおすすめの起業方法には、下記のようなものがあります。

ネットショップ

ネットショップを開設し起業する方法です。ネットショップは初期費用をかけずに開設することも可能なほか、運営費も比較的安価に抑えることができます。ネットショップのサイト自体は機能やデザインに凝らなければ基本的に無料で作成でき、管理費も0円で継続利用していくことができます。そして販売する商材やサービスにもよりますが、翻訳など自分のスキルを活かすような仕事をするのであればパソコンが一台あればすぐに始めることができます。

Webライティング

紙媒体でのテキスト広告として生まれたライターという仕事ですが、最近ではインターネットの普及により、Web上の記事コンテンツ作成やコピーライティングを行う、Webライティングの仕事が増えました。ライティングには特別な文章作成の能力が必要なように思えますが、そこまでハードルの高い仕事ではありません。義務教育で習得する基本的な文章についての知識があれば、トレーニングを重ねることで誰でもWebライターになることができます。また、Webライターの仕事もパソコンさえあればできる仕事であるため、手早く起業したいと思っている人にはおすすめの方法です。

動画制作

動画を制作し販売していくことをビジネスとする起業方法です。有名なところでYouTuberという仕事ができたように、近年のIT技術の進歩から動画コンテンツの需要が高まっています。文章コンテンツの需要もまだまだ続くことが予想されていますが、実情として多くの情報を一度に伝えることのできる動画コンテンツに注目する個人や企業は日々増加していっています。広告の分野においても、メディアやメーカーなどが文字から動画で情報を伝える方向へと次々とシフトしていっており、今後も高い需要が見込めます。初期費用としては、必要機材や照明器具の準備などに数万円から数十万円を投資する必要がありますが、動画制作やアップロードなどにかかる費用は基本的に0円に抑えることが可能なため、コスト面においてもローリスクでスタートさせることができる点でおすすめです。

不動産ビジネスの分野で起業する

不動産ビジネスとは、土地やスペースを貸し出し、賃料を代金として受け取ることで成立するビジネスの方法です。昔から収入源を確保する方法として流通しており、堅実に収入を得たいとう方にはおすすめの起業分野です。

レンタルスペース運営

レンタルスペース運営とは、持っている土地や借りている物件内でシェアスペースを作り、その場所をレンタルすることでビジネスを行う方法です。最近ではコワーキングスペースビジネスなどが注目を浴びており、上手くプロモーション行うことができれば高い利益率を出すことができるためおすすめの起業方法です。スペースを所有していない場合には賃料が発生しますが、現在注目されているということもあり、賃料が発生したとしてもビジネスモデルを確立させ効率的に運用することができれば、短期間で投資額以上の成果を出すことも可能です。

民泊運営

不動産を保有し、その中で宿泊サービスを提供するビジネス形態です。宿泊施設として条件を満たしていればマンションの一室などからでも事業を始めることができるため、ローリスクで起業することが可能です。レンタルスペース運営もそうですが、モノを売るのではなくこのようなスペースなどを販売するシェアリングビジネスは今後脚光を浴び続けることが予想され、これから起業を考える場合には、ぜひ一度検討してみたいビジネスモデルです。

まとめ

起業におすすめのビジネス分野、また具体的な起業のプロセスなどについてご紹介しました。これから起業をしようと考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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