起業って何から始めればいいの?具体的な起業の方法と、事前に持っておきたい知識をご紹介

起業するにはまず何から手をつければいいのか、そもそも起業とは何なのか。意外とぼんやりとしていてなかなかはっきりと答えることのできる方は少ないのではないのでしょうか。今回はその起業をするにあたり大切なことや具体的な準備方法などを、メリットやデメリットなどを交えながら詳しくご紹介していきます。

起業とは何なのか

起業とは一体どんなものであり、何を目的に起業するのが正解なのでしょうか。まずはそんな起業に関しての基礎的な部分から理解を深めるため、起業するメリットとデメリット、また起業をするにあたっての心得などについてご説明します。

メリット

まずは起業する大きなメリットとして、収入の幅が大きく広がる可能性があるという点が挙げられます。会社の一従業員として働いていると、定期的な休みがもらえたり福利厚生をしっかり受けることができたりなど、会社が雇用をサポートしてくれるおかげで安定性という面において大きなメリットを得ることができます。しかしそれと引き換えに、年に一度か二度のボーナス支給などで収入が少し増えることはあっても、基本的に毎月固定の収入額の中でやりくりしていかなければなりません。起業をすると自分が会社のオーナーとなり全ての権限が手に入るため、自分で得た収入を好きなだけ自分の手元に持っておくことができるようになります。また他にも、仕事の内容において誰の指図も受けることなく自由にやりたいようにできること、定年退職させられる必要もないことから気が済むまで仕事ができることなど、多くの自由が手に入るのは起業の醍醐味です。

デメリット

一方で起業のデメリットといえば、自由に幅広く仕事ができる分その全ての責任が自分に降りかかってくるという点です。自分で起業して収入がゼロになったとしても、会社勤めをしていた時のように誰も自分の代わりに給料を出してくれる人はいません。先ほども述べたように、従業員という立場だと商談をひとつ逃し利益が作れなかったとしても、それだけで来月分の給料がゼロになることはほぼありません。しかし会社が自分のものとなるとそうはいかず、ホームレスの人を見て「明日は我が身」と自分に言い聞かせながらプレッシャーと日々戦っている経営者がほとんどです。起業することによって自由を得られると同時に、常にリスクを背負い大きな責任と向き合い続けなければならないのが起業のデメリットと言えるでしょう。

なぜ自分が起業するのかを考える

まず起業をする前にはっきりさせておきたいのが、起業をする明確な理由です。起業のメリットとデメリットについても述べたように、起業というものは大きな責任とプレッシャーが伴う反面自由度が高く、やりたいビジネスをやりたいようにトライしていける魅力的な選択肢でもあります。しかし、そもそも何をゴールにし、何を成し遂げたいと思っているのかが明確でない状態で起業をしてしまうと結果は失敗に終わってしまいます。ただ会社から縛られずに仕事をしたいから、社長というステータスを得たいからといった生半可な理由だけで起業をしてしまっては、途中で必ず先が見えなくなってしまいます。起業をする理由はビジネスを始める理由であり、これから先の会社の方針を決めていく上での大切な指針となります。自分が心の底からどんな目標を達成したいと思っているのか、またどんなビジネスをして何をどうしたいと考えているのかを突き詰めることで、会社の将来像をクリアにすることができ、初めて事業の計画を立てることができます。またこの起業理由をしっかりと考えておくことは今後のビジネス展開の大きな手立てとなる他、将来経営が傾いたときにも、この原点を見直すことが経営を立て直すヒントにもなってくれます。

どんな方法で起業するのか?

起業をするそもそもの理由が明確になったところで、次は具体的にどんなビジネスで起業したいのかを突き詰めていきます。様々な角度からやりたいビジネスの内容を検証できるよう、ここではビジネスのアイデアの見つけ方についてご紹介します。

得意分野で起業する

これはビジネスをスタートさせる理由としてはシンプルで、比較的多い起業パターンです。例えばデザイナーの方だとデザイン事務所で起業する、IT関係に強い方はITコンサル会社を設立する、またシェフをされている方は自分のレストランを開業するなど、自分がこれまで得意としてきた分野で起業をする方法です。この場合独立という形で起業をする方が多いですが、この起業方法のメリットはこれまでに既にその分野において経験と実績があること、また同業界に既に人脈があることが多いため、全く新しい分野で起業をする人よりもスムーズに事業を発展させていけるという点です。また独立して起業をする場合は、これまで会社のルールや規定などに縛られ挑戦できなかったフィールドに踏み込むことができたり、自分のオリジナリティを発揮し他の会社と差をつけることも可能になります。

好きなことをビジネスにする

今手をつけていない分野でもやりたいこと、自分の好きなことがあるのであればそれをそのまま起業のアイデアに持ってくるのもいいかもしれません。自分の嫌いな分野や、やりたくない事業で成功しているビジネスマンの話を耳にすることはほとんどありません。それは成功する条件として、好きなことを仕事にすることが必須と言っては過言ではないほど、成功しているほとんどの人が自分のやりたいことをビジネスにしているからです。どんな仕事でも、自分がやりたい、また好きと思えるものでないと長く続けるというのは難しいものです。起業して長く事業を続けていきたいのであれば、こういう観点で起業方法を考えてみるのもいいかもしれません。

不便なことを解決できるビジネスモデルを考える

これは、困りごとを解決することをビジネスに転換する方法です。例えば、今では当たり前のように使用しているシェアリングサービスを例に挙げてみます。これまでの概念だと、家具や洋服など形あるものは一度買ってしまうと使わなくなった後は捨てる、人にあげる、また中古品買取店まで売りにいくといった選択肢しかありませんでした。しかし今ではシェアリングサービスが生まれたことで、ものを買わなくても、一時的にそれらを借りていらなくなったら返却するということが可能になりました。このように、みんながどこかで不便、無駄と感じていることをビジネスアイデアとして落とし込むことで成功しているケースは多くあります。自分が不便と感じていることは、きっとどこかの誰かも同じように不便と感じている可能性が高いです。問題解決を図るこのようなビジネスモデルは、最も人のニーズに答えることのできる方法かもしれません。

資金調達方法

どんなビジネスをするかによって必要資金額は大きく変動しますが、起業する際に全ての資金を自己資産でまかなえる方は少ないのではないでしょうか。ここでは起業するにあたり、どのような資金調達方法があるのかをご紹介いたします。

助成金・補助金制度を利用する

国や地方自治体には、起業をする方に向けて助成金や補助金の制度を提供している機関があります。ある一定の基準を満たすことや、審査に合格することが条件として提示されていますが、これらは起業する方やビジネス活性化の支援を目的としており、返済義務のないものがほとんどです。起業の資金調達方法としては、自己資産の次に検討したい方法です。

クラウドファンディング

クラウドファンディングでは、自分の目指している目標やゴールに賛同してくれる方から資金を調達することができます。どんなビジネスで開業し、最終的にはどこがゴールなのかをしっかりと支援者に伝えることが重要であり、資金をもらうリターンとしてサービスや結果報告をすることで利害関係を作り上げます。最近では利用者も多く競争率の高いクラウドファンディングですが、資金返済の義務がなく、うまくいけば支援者も獲得することができるため、起業の資金調達方法としてはメリットが大きい方法と言えます。

まとめ

起業のメリットとデメリット、また起業アイデアの見つけ方、起業に際しての具体的な資金調達方法をご紹介いたしました。起業を考えている方、是非この方法を参考にしてみてください。

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