自宅開業とは?メリットとデメリット、種類を徹底紹介!

近年、会社に勤めていてもいなくても、様々な形態で働く人が増えてきました。ネット起業でオフィスを持たず好きな場所で仕事をする人、会社に勤めながらも好きな時間に通勤する人、自宅で働く人など、自由な方法での仕事が可能になっています。その中の一つに自宅開業というものがあります。ここでは自宅開業について、そしてそのメリットとデメリットの解説をしてきます。

人気の自宅開業の種類

ネットショップ

実店舗を持たず、ネット上での取引のみで成り立つネットショップ。最大のメリットは、店舗の家賃や光熱費、内装外装にかかる備品などが不要なため、多額の費用削減ができることです。インターネットとパソコンさえあれば誰でも開業する事ができるので、リスクも抑えながら起業に挑戦する事ができます。インターネット上でのビジネスはとてもパワフルで、日本中、世界中にいる人と繋がる事ができ、多くの可能性を秘めています。しかし、低資金、低リスクで始められるビジネスだからこそ、ライバルが多いのがネットショップビジネスのデメリットでしょう。そのため、商品の質やユニークさはもちろん、オンライン上での決済を安心でスムーズにできる様にする、ウェブサイトのデザインをわかりやすくするなど、他のネットショップとの差別化を図ることが重要となります。多くの人と繋がることのできるインターネットでは、顧客となるターゲットを絞り込むことも大切です。

教室や美容サロン

自宅の一室をネイルやまつ毛エクステのサロンにしたり、キッチンを利用して料理教室とする自宅開業も人気です。大掛かりなリノベーションは多額の費用が必要ですが、子供の学習塾でしたら、壁紙を親しみやすいデザインのものに張り替えたり、エステサロンなら清潔感のある色の壁紙や、雰囲気作りに間接照明にしたりなど、そこまで費用をかけずともサロンや教室に向いた空間作りは可能です。職種により必要な機材や消耗品など、ある程度の費用はかかりますが、毎月の家賃を抑えられる事は大きな費用削減となります。また、技術や専門知識に自信はあっても経営は初めてで不安、という方に向けた自宅教室開業セミナーもあります。経営知識を学ぶために、起業前に参加してみるのも良いかもしれません。

パソコンを使った仕事

ネットショップと同じく、インターネットを使って仕事を得るシステムに「クラウドソーシング」というものがあります。インターネット上で、あらゆる企業からの仕事を受けて、納品するという仕組みです。プログラミングやグラフィックデザインなどの専門的な知識が必要なものから、初心者でも挑戦しやすいデータ入力など、様々な仕事が募集されています。締め切りさえ守れば自分で好きな様に仕事のスケジュールを決められるところも魅力です。そのため、副業として始める人や、子育てとの両立をしながらの仕事をする人も多くいます。また、「アフィリエイト」も代表的なネットビジネスの一つです。システムとしては、自分が運営するホームページやブログなどに広告を貼り、訪問者がその広告をクリックしたり、そこから商品の購入をした場合に報酬が得られるようになっています。ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)という会社に登録し、そこから自分のホームページの内容に沿った広告を選び張りつけるだけなので、とても簡単に始める事ができます。ASPの会社は複数あり登録は無料ですが、どの会社が自分のコンテンツに適した広告を多く持っているか比べてみましょう。既に訪問者の多いブログなどを持っていれば、広告を貼るだけで不労所得になりますが、人気のホームページやブログを作り上げる事はそう簡単ではありません。リスクはほぼないものの、軌道に乗るまで根気よく続けなければならない仕事でもあります。

フランチャイズ

一般的に知られているフランチャイズの多くは、カフェやコンビニなどの店舗を構えての運営ですが、最近ではハウスクリーニングや、家事代行サービスなどの店舗を持たないフランチャイズも増えています。出張対応のみのサービスですので、自宅開業が可能です。またフランチャイズの魅力は、本部からの研修を受ける事により運営・経営の知識が身に付く事、何かトラブルが起こっても本部からのサポートを受けられることです。フランチャイズの加盟料やロイヤリティなどの費用はかかりますが、一人での起業が不安な方にはおすすめです。

自宅開業のメリットとは?

家賃などの費用削減ができる

自宅開業の最大のメリットは多くの経費削減ができることです。店舗やオフィスを構えると、毎月の家賃や光熱費がかかります。また物件探しに時間もかかりますし、敷金や礼金、仲介手数料などの初期費用も相当な金額になります。また、自宅開業の場合は新しくデスクや椅子を買い揃える必要もなく、既にあるものを使えば良いので、その分の費用も必要ありません。

家賃や光熱費の一部を経費にすることができる

自宅開業の嬉しいメリットの一つは、自宅の家賃や光熱費の一部を経費にできることです。自宅ですので、そこで生活もしているわけですが、事業で使う分は必要経費として計上が可能です。

スケジュール管理が楽にできる

自宅開業の場合は自宅が仕事場でもあるため、通勤時間もなく、比較的自由な時間帯に仕事をする事ができます。会社勤めで通勤に1時間、もしくはそれ以上かけいてる方もいるので、それと比べると通勤時間がないのは大きなメリットでしょう。もちろんクライアントとのスケジュールを合わせることは大切ですが、それ以外の事務作業などは自分のペースに合わせて行えます。

仕事と家事や育児の両立を可能にしてくれる

自宅開業の場合、仕事と家事や育児の両立が少し楽になります。仕事の合間に家事を済ませたり、子供が風邪をひいてしまった時なども会社を早退したりする必要はなく、子供の側にいながら仕事をする事が可能です。上記した「クラウドソーシング」を利用した自宅開業でしたら、家事や育児とのバランスを考えながら仕事の量を調節することもできます。

自宅開業のデメリットとは?

プライベートと仕事の区別がつきにくい

実は自宅開業のメリットは、デメリットにもなり得ます。スケジュールを自由に決める事ができるのは嬉しい点ですが、その分しっかりと自己管理をしなければ他の事に気が散ってしまい、終わらせる予定だった事務作業が終わらなかった、ということも考えられます。また、家事や育児をしながらの仕事は、仕事モードへの切り替えが難しく感じる方もいます。自由な時間が多い分、時間と気持ちの管理をしなければなりません。

セキュリティ管理

自宅開業で気をつけなければならないことは、セキュリティの管理です。クライアントの情報を守るのはプロフェッショナルとして当たり前のことです。家のパソコンを使用していても、家族に仕事の情報が見えないよう暗号をかけたり、大切な書類が私物に紛れ込んだりしないよう管理を徹底しましょう。

信頼を得るのに不利な場合がある

ローンやクレジットカードの契約において、自宅開業だと信頼という点で不利になってしまう場合もあります。またオフィスを構えていたほうが、企業からの信用が得られやすいのも事実です。最近では自宅開業も増え、個人事業主の信頼度も上がってきてはいますが、まだ自宅外のオフィスに比べると、不利な場面があることも知っておきましょう。

まとめ

人を招いて行う教室やサロン、インターネット上での取引のみのネットショップなど、自宅開業も様々なものがあります。自宅が仕事場ですので、他に物件を借りるよりもリスクが低く、経費削減にもなります。プライベートと仕事のメリハリを上手くできるようになれば、自由にスケジュールを決めることもできるので、とても便利な開業方法と言えるでしょう。

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