主婦の起業におけるメリット、具体的な起業の手段についてご紹介

主婦の起業

起業をしてみたいと考えている主婦の中には、「主婦の私に起業なんて」「起業して失敗したらどうしよう」と、本当に自分が起業できるか不安に思っている方が多くいます。主婦の方が仕事をするとなると時間の制限があるため、パートやアルバイトを仕事の仕方として選択するというのが一般的であるイメージですが、実は主婦の方が起業をして大成功を収めたというケースも今では少なくありません。特にインターネットが普及したことや、アウトソーシングサービスなどを介した仕事なども盛んに市場に出回り始めたことから、パートやアルバイトではもらえないような額を限られた時間の中でも稼ぐことが可能になりました。今回はそんな主婦の方におすすめの起業案、そして主婦の起業におけるメリットや具体的な起業方法についてご紹介いたします。

主婦が企業するメリット・デメリット

メリット

まず主婦の方が起業するメリットは、なんといっても時間を自分で好きなようにコントロールできるという点です。パートやアルバイトをする際は労働時間が決められており、労働時間を対価に給料が発生するため、多く稼ごうと思うと子育てや家事の時間を割かなければいけなくなります。しかし起業をして自分で事業を持てば、好きな時間や空いている時間で仕事をすることができるため、家庭での時間を確保することができます。

二つ目のメリットは、心に余裕が出るということです。主婦の方は毎日家事や育児に追われ、さらに多忙さを極めると、外界との接触もごく少なくなっていってしまうため、気持ちが内にこもりがちになることが多く、経験した人にしか分からないような大変な思いをしてきています。そんな閉鎖的とも言える世界から一度起業をして外とのつながりができることで、視界は一気に広がり、仕事をすることで前向きな気持ちになれます。また自分で仕事をすると、雇われて仕事をするのとはまた違った、大きな達成感を得ることもできます。事業が軌道に乗るまで時間がかかり苦労することもあるかもしれませんが、稼げるようになれば徐々に気持ちに余裕が生まれるようになり、仕事にも特別なやりがいを感じることができるでしょう。

三つ目のメリットは、自分の稼ぎが家計の足しになるという点です。控えめな書き方をしましたが、冒頭にも述べたように起業した主婦の中には夫の稼ぎを超えるほどの収入を得ている方も存在します。小さなビジネスで起業をし、空いている時間で必要な分だけコツコツと稼ぐのも良いですし、志の高い方は後に本格的に法人を立てるなどして事業を拡大させていくことも可能です。

最後にメリットを一つピックアップすると、主婦目線でのビジネス展開ができるということです。主婦という独特の視点を持っていることは事業の特色となり、市場での優位性は高くなるのです。主婦の方には日々の家事や子育てを通して、共通の悩みや困りごとがあったりします。主婦にしか気づくことのできない目線で、問題の解決を図るビジネスが展開できると起業は大きく成功の道へと繋がっていくかもしれません。

デメリット

ここまでだとメリットの割合が高いように思えますが、物事には二面性があり、デメリットも存在します。

初めにデメリットをあげるとすると、仕事に家庭環境が影響するということです。仕事が簡単に片付くのであれば問題ありませんが、起業をするとなると仕事はそう簡単に済むものではなくなります。通常の業務に加え事務手続きなど、人材を後から入れるとしても、初めのうちは作業は全て自分で行わなければなりません。時には想定していた時間を超過して仕事をしなければならない時もあるでしょうし、家族との予定に支障をきたすこともあるかもしれません。そうなってくると場合によっては家庭内で認識のズレが生じ、家庭環境に影響が出てしまうという可能性も考えられます。主婦の方が起業をする場合、常に家族とコミュニケーションを取ってすれ違いが出ないように工夫する必要があると言えます。

もう一つのデメリットは、起業をしてから収入を安定させるのに時間がかかるということです。自分で事業を持つにあたり、もちろんですが仕事は全て自分の手で獲得しなければなりません。また起業をした方の中には初期投資の分をなかなか返上できず赤字が長く続いてしまう人、そして場合によっては起業後すぐに倒産してしまうといったケースも少なくありません。よって毎月安定した額を稼ぎたいという場合は、起業をするよりもパートとして働くなどの選択肢を考えてみるのも良いかもしれません。

具体的な企業方法

ここでは、主婦の方が起業をするための具体的な方法について、メジャーなものを2つご紹介します。

個人事業主になる

まず一つ目は個人事業主になるという方法です。これは主婦に限らず多くの方にとって比較的ハードルが低く、実験的に起業をしたい方や小さく事業を始めたいという方におすすめの手法であることから、時間に限りのある主婦の方にとってもおすすめしたい起業方法です。

個人事業主になるには、開業後1ヶ月以内に開業届を提出する必要がありますが、これは義務ではないため仮に提出をしなくとも罰則などを受けることはありません。しかし、開業届を出しておくことでその後事業主名義で銀行口座の開設ができたり、青色申告という節税効果の高い確定申告制度を利用できたりと、様々なメリットを得ることができます。そして、個人事業主として起業するもう一つのメリットは、法人に比べ会計処理が容易である点にあります。法人となれば毎回の会計処理が非常に複雑なものとなるため、外注するなどして処理をするのが一般的です。しかし、個人事業主の場合は法人と比べ会計処理にかける手間を大幅に減らすことができ、その分時間やお金をセーブすることができます。

法人を設立する

もう一つは法人を設立する方法です。大きな収入が継続して発生する場合におすすめの起業方法です。

個人事業主に比べて法人設立には多額の費用が必要となりますが、その分大きなメリットもあります。まずは法人というだけで高い社会的信頼度を得ることができるという点が大きなメリットとして挙げられます。企業によっては個人事業主ではなく法人としか取引しないというポリシーを持っている場合や、融資を受けようと思っても個人事業主の名前では申請が難しい場合もあります。しかし法人は業績が世間に公開されている場合や、多額の税金を納めているという点などから対外的な信頼度が高く、様々な面で取引などをスムーズに進めることができるというメリットがあります。他には、法人ならではの高い節税効果が期待できる点も、一つのメリットとして挙げられます。

法人設立の手続きとしては必要書類の準備をはじめ、登記や定款認証などの初期費用で最低約25万円程度などが必要となります。

主婦の起業を応援する制度

ここでは、主婦の起業を支援するおすすめのサポート制度、助成金制度などについてご紹介します。

女性、若者/シニア起業家支援資金

日本政策金融金庫が提供する融資制度で、女性、35歳以下もしくは55歳以上のシニアの起業を支援するものです。開業7年以内の事業主を対象に、最大7200万円の融資を行っています。

横浜市 女性おうえん資金

横浜市が行う、女性に向けた起業支援制度です。これから1〜2ヶ月の間に横浜市で個人事業主、または法人を設立する女性、もしくは5年以内に個人または法人として起業をした人に向けて最大3,500万円の融資が適用されます。

まとめ

主婦におすすめの起業方法について、メリットやデメリットを交えてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。起業を検討されている主婦の方にとって、この記事が有益な情報源となることを願っています。

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