【コロナに強い】リユース業界将来性は大丈夫?開業する際の注意点について徹底解説!

リユース業界への就職や転職、開業を考えている人は、その市場規模が年々増加していることはご存じでしょう。断捨離や終活などへの関心が高まり、リユース業界は需要が高まっているように見えます。しかし、店舗型のリユースショップは、メルカリなどのフリマアプリやネットオークションが大きな脅威となっています。この記事では、リユース業界の動向や将来性、競争を生き残るためのポイントをご紹介していきます。

リユース業界の現状

環境省が行ったリユース市場調査によると、2016年における国内リユース市場の規模は1兆7743億円となり、2009年の1兆1274億円から年々増加しています。この調子で進めば2025年には2兆円を超えることが見込まれています。そのためリユース業界は急成長中といえます。また、フリマアプリの急拡大やネットオークションの普及などにより、消費者には新品を買う前に、シェアやリメイク、中古品を安く買うといった選択肢が増えたため、中古品を購入することへの抵抗が少なくなったことが理由の一つです。

アプリやWEBサービスが順調なのに比べて、店舗型のリユースショップは押され気味です。インターネットを通じた消費者間での取引が多くなると、店舗の利用者が減ってしまい、商材を安定して仕入れることが難しくなります。実際、店舗型のリサイクルショップの倒産が増えているのが実態です。しかし、そうした中でも独自の経営戦略によって売上を伸ばしている店舗も少なからずいます。今後、競争が激しくなるリユース業界で生き残るためには、店舗ならではの強みを発揮することが必要です。

リユース業界の今後の成長とその理由

日本政府は、環境への負荷を抑えて資源を有効に活用するため、循環型社会の構築を目指しています。そして、廃棄物の抑制や商品の再使用、再生利用を意味する「Reduce」「Reuse」「Recycle」の頭文字を取った3Rキャンペーンを推進しています。こうした状況は、リユース業界にとって大きなビジネスチャンスです。

こちらではリユース業界が今後も伸びていくと予想される理由についていくつかご紹介します。

終活ブームの影響

シニア世代にとって大きな関心事となっている「終活」において、リユース業界は関わる部分が多いといえます。終活とは、相続やお墓、自分の持ち物などを生前に整理しておき、老後生活の心配を減らす活動を指します。残された家族への負担も減らせるため、積極的に終活を行う人も増えてきました。家にある物を片付ける際に、店舗型のリユースショップやリサイクルショップは、出張買取や宅配買取などのサービスを提供することができます。シニア世代は、若い世代と比べ非店舗型のリユースアプリを利用しない人が多いです。シニアという厚い層が店舗を利用するようになれば、店舗型のリユースショップにもビジネスチャンスが生まれます。

「エコ」「ミニマリスト」という社会の波

私たちは生活の中で「エコ」を意識する機会が多くなりました。学校で自然環境を保全していく大切さを学んだことや、東日本大震災で電力不足に陥った際に、省エネについて体験したことも大きかったでしょう。私たちの生活には物を捨てずに再利用することが良いことであるという認識が根付いています。また、「断捨離」や「ミニマリスト」といった流行によって、不要な持ち物を減らして生活するという流れも生まれました。こうした社会トレンドは、消費者がリユース業界を利用するきっかけになっていると考えられます。リユース業界の利用者には10~20代の若い世代が多いのも、今後の成長が見込まれる理由といえます。

不況でも安定しているリユース業界

これからリユース業界で働くことを検討している人は、景気が悪くなったときに職を失わないかについての心配があるでしょう。結論からいうと、リユース業界は不況の影響を受けにくい業界です。業界大手であるブックオフやゲオなどは、バブル経済が崩壊した頃に業界に参入してビジネスに成功しています。

リユース業界が景気の影響を受けにくいのは、商品開発の必要がなく、人件費の削減により生産数が減少するといった事と関係ないから事等が理由に考えられます。これは一度流通した商品を再利用することで利益を生み出しているリユース業界の強みです。また、景気が悪くなれば、自分の持ち物を売却して現金に変えたい人や、できるだけ安い値段で商品を買いたい人が増えます。それは買取業者の利用者が増えることにつながり、不況時にも成長できるチャンスになります。

店舗型のリユースショップが生き残るには

成長産業であるリユース業界では、フランチャイズなどを利用したリアル店舗型のリユースショップを開業する人が増えていますが、ネットオークションやメルカリなどのフリマアプリという大きな脅威があります。その中で、店舗型が生き残っていくためのポイントをいくつか紹介していきます。

適切な広告宣伝を行う

店舗型のリユースショップは、その場所に店があることや、独自の強みを知ってもらうために適切な広告宣伝が必要です。広告宣伝はオンラインとオフラインのものがあります。オンラインでは、SNS上で広告を出したり、ホームページを作成したりといった方法で集客を行うことがメインになります。SNSでの広告にはその種類ごとに特徴があるため、広告のターゲットを絞ったうえで、その目的に合致した方法を選ぶことが必要です。

また、オフラインにおいても、チラシやダイレクトメール等の配布する物から、看板・のぼりといった設置型の広告など様々な方法があります。ターゲットが若い世代の場合には、駅やコンビニなどに設置されているフリーペーパーに広告を掲載することも効果があります。フリーペーパーの場合、配布される地域が限定されます。そのためリユースショップ付近に家や仕事場がある人を限定的にターゲットにできます。また、中高年世代への訴求効果が高いのは新聞への折込チラシです。チラシの場合は広告が印象に残るような工夫も必要となります。注目の商品を絞って大きく掲載するなどの工夫が良いでしょう。広告宣伝を上手に使って、積極的な集客を行うことが売り上げアップに繋がります。

様々な強みで勝負する

店舗型のリユースショップには家賃や人件費が必要です。そのため、価格面でフリマアプリなどに勝つのは難しいです。また、品ぞろえに関しても、ネット上に掲載されている膨大な商品の品ぞろえや量を、店舗で行うのはほとんど不可能です。商品が安くて品ぞろえも豊富といったリユースショップの本来の魅力にこだわりすぎると、かえって店舗型の良さを消してしまいます。

それでは店舗型の強みとは何でしょうか。考えられる点で、消費者がインターネットでの売買で得られないのは、専門性の高い店員による親身な接客が強みの一つです。ネット上には多くの偽物が出回っているので、過去にブランド品の偽物をネットで購入してしまった人は、鑑定力のある店員が商品を管理している店舗型に対して信頼があります。商品についての深い知識や、人気商品の相場などを把握している店員がいれば、利用者が望む物を提案することもできます。固定顧客を獲得できる店舗づくりのためには、店舗型ならではの独自性が必要になります。

まとめ

リユース業界は店舗型であっても将来性があります。固定顧客を多く抱えた繁盛店を作ることも可能です。しかし、商品の鑑定や適切な広告宣伝のやり方など、自分では難しいと思ってしまう人も多いかと思います。そのような方はランチャイズ経営から始めることで解決できる問題です。リユースショップのフランチャイズ経営について興味を持った人は、資料請求や説明会への参加を検討してみる事をお勧めします。

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