どんな人が独立開業で失敗しやすいのか?失敗回避方法も交えてご紹介!

独立して起業を成功させるためには、膨大な努力と時間をかけて利益、会社の信用度、地位などを築き上げていく必要があります。一方で経営者というものは、それらの築き上げられた財産が一瞬にして消え去っていくかもしれないというプレッシャーと常に隣り合わせでいなければなりません。このように会社経営には常にリスクが伴うため、独立して失敗してしまう確率も少なくないのが現実です。
それでは独立して失敗しないためには、どんなことに注意すれば良いのでしょうか。ここでは独立して失敗しやすい人の特徴や、失敗をするとどんなことが起こり得るのかといった例も交えながら、失敗を避けるための方法をご紹介いたします。

独立して失敗する人の特徴

ここでは独立後に失敗しがちな人の特徴についてご紹介し、どうしてその特徴が独立を失敗へ導いてしまうのかといった内容なども併せてご紹介していきます。

自分より偉い人の意見に流されてしまう人

例えどんなにビジネスアイデアが冴えていて、その商品やサービスの内容がヒットを生み出す可能性を持っていたとしても、ビジネスの舵を取る人間が周りに流されていては会社の基盤は定まりません。特に権力や権威に弱い人は、少し自分よりも偉い人から指摘されるとすぐにそれを鵜呑みにしがちです。聞き耳があり素直であることは起業家として重要な要素ではありますが、芯を失ってしまっては経営は成り立ちません。
また、例え成功している起業家から自分のビジネスアイデアを否定されたからといって、その意見が全て正しいとも限りません。その人からすると的を射た意見であったとしても、それが自分の会社のビジネススタイルや事業内容にフィットするかどうかというのは分からないからです。
会社を経営していく上では、何か他の意見を求める時などに全ての意見を鵜呑みにするのではなく、一つ一つの内容を自分なりに検証し、取捨選択しながら他のアイデアを取り入れていける能力を持ち合わせている必要があるのです。

生半可な気持ちで独立起業しようとする人

会社経営は簡単ではありません。近年は昔に比べ容易に起業できるようになり、仕事を辞めて独立する人の数も増えました。しかし、ほとんどの会社が数年以内で廃業してしまっているのが残念ながら現実です。
中でも会社を辞めたい、また収入を増やしたいなどといった浮ついた理由での独立起業は失敗につながる可能性が高いです。このようなケースではいざ開業して蓋を開けてみると、これまで会社勤めしていた頃の仕事の内容と経営者の仕事内容が大きく違うということに気づきます。その後も予想もしていなかった重大な責任感を背負いながら、壁にぶつかった時にはそもそもの事業の目的やゴールがないことで見通しが立たず、失敗に終わってしまうというパターンです。
会社経営は営業力が長けているだけでは成り立たず、商品またはサービス内容が良いからといって成功するわけでもなく、また人脈があるからといって経営がうまくいくとも限りません。
「自分は専門知識が誰より豊富で人脈もあるから、今の会社で仕事を続けるより独立した方が稼げるだろう」といった心持ちで起業をしてしまうことも、結果として失敗に繋がり兼ねません。
また運営資金について甘く見ている人も、独立できたとしても失敗に陥りやすい傾向にあります。最近では一円、または一万円起業という言葉も存在するほどで、開業すること自体はゼロ円で実現が可能です。しかし固定費などをはじめ、事業を進めていく中で発生するコストを甘く見ているとせっかく出した利益が全て支払いに吸収されしまい、結局のところ赤字経営になってしまったという例も数多くあります。
これらの資金調達の方法は様々ですが、ここを軽視してしまった場合、助成金や補助金を必ず獲得できると勘違いしたまま開業し、確保できると見込んでいた資金が手に入らず借金を抱えてしまうという最悪のケースも考えられます。

起業に失敗するとどうなるのか

それでは独立して起業に失敗した場合、どのようなことが起こり得るのでしょうか。具体例と共にご説明いたします。

再就職が難しくなる

まず考えられる可能性としては、再就職が難しくなるかもしれないということです。
仮に独立開業した会社を廃業し、もう一度就職活動を始めたとします。するともちろん自分の経歴には一度会社に入社し退職したこと、また開業した会社の経営が上手くいかなかったことの2つの事実を記載しなければなりません。人を雇う側からすれば、従業員としても経営側の人間としても一つのことを成し遂げられなかったという印象を持ってしまい、仕事の面に関して好印象を与えることが難しくなることも考えられます。

社会的な信用を失う

事業が悪化し、支払いが追いつかなくなった場合は借金せざるを得なくなります。会社の資金を個人名義で管理していた場合、この借金額が多額に上ると最悪のケースであれば自己破産を申請しなければいけなくなります。経営が破綻し家や車が回収されてしまったという話があるように、一旦自己破産をしてしまうと過去5年間に購入した20万円以上の財産は没収されてしまいます。それと同時にクレジットカードやキャッシング、住宅ローンの融資なども受けることができなくなります。

独立後失敗しないために準備できること

それでは、せっかく試みた独立を失敗に終わらせないためにできる具体的なアクションについてご紹介いたします。

起業の準備と計画をしっかり行うこと

独立の準備において大切なことは、準備金はもちろんのこと、運営資金を絶対的に確保していけるような綿密な事業計画を立てておくことです。これには事業計画をしっかり書き終えているということが重要で、そのために必要な時間は惜しみなく費やす価値があります。
仮に開業をした後に事業が上手くいかなった場合、状況によっては借金をする必要が出てくる可能性もあります。その時にもう既に務めていた会社を辞め他からの収入が全くない状況だと、残る選択肢としては金融機関などからお金を借りるなどしか方法がありません。
これはベストな解決方法とは言えず、最悪の場合は結果的に事業が失敗に終わってしまうということも考えられます。
おすすめなのは独立をする前に会社勤めで仕事をしながら一度副業、または日曜起業などで事業を小さくスタートさせ、売り上げのルートやある程度の収益を見込めるようになってから起業をする方法です。そうすることで安定した収入がある状況で自分の事業の計画を立てることができ、失敗のリスクを下げることができます。
また、事業の内容をしっかり計画することと同時にそれらを全て数値化し、少なくとも3ヶ月から1年間の計画書を作ることをおすすめします。経費や収入予想額など、数値化できるものは全て数値化することが効果的な戦略を作ることに役立ちます。

まとめ

独立を目指したいと口にする方の多くは既に会社内で仕事を頑張って実績を積んでおり、それらの力をもっと発揮したいと願うが故に次のステップとして起業の道を辿っていきます。経営を失敗に終わらせないためにはこの熱意を絶やさず、常に自分自身を奮い立たせることが大切です。
また起業には大きな期待を抱く分、同じくらいリスクを背負う必要があります。独立開業をする前には是非この記事を参考にし、しっかりとした目標設定や事業計画の作成に役立ててください。

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