一人で起業はできるのか？そのメリットとデメリット、複数人での起業との違いとは？

一人起業に挑戦したい！と思ってはいても、実際のところ、全てを自分で行う責任や不安を考え、足止めしている人も多いのではないでしょうか。一人で起業することは、会社のルールに囚われることなく、自由に自分の好きなように仕事ができるという点でとても魅力的です。一人起業と、友達や会社の同僚と始める複数での起業との違いとは何でしょうか。また、どのような起業方法が自分に適しているのかなど、じっくり考えていきましょう。

一人起業は自分に向いているのか？または可能なのか？

全ての業務を自分ひとりでできるだろうか、というのが一人で起業する際の大きな不安の一つです。企業をしたいけれども多くの経験があるわけでもなく、何から手をつけたらいいのかわからないという方もいるでしょう。今まで様々なビジネスや知人の起業に携わってきて経験と知識に自信がある！というわけでない場合は、専門的な知識を十分に勉強し、入念な準備をすることが不可欠です。この部分を怠ってしまうと、後々思ってもみなかった壁にぶつかったり、大変なトラブルを生んでしまったりするかもしれません。今の自分がどの経験値にいても、勉強や準備はとても大切ですが、様々な分野の職種がある今、豊富な経験がなくとも成功できるビジネスもあります。自分に合った方法は何でしょうか。得意な分野や興味のあるジャンルは？勉強する事が億劫にならない事は何でしょうか。近年、インターネットを活用したネット起業や、フランチャイズチェーンに加盟し、そのオーナーとして起業するなど、様々な方法での起業が可能となりました。１日にして起業と成功は得られません。自分の性格と、今まで培ってきた知識と経験を見定め、自分にあった方法を探しましょう。

複数人で起業する場合のメリットとデメリットは？

一人で起業する際の不安を解消してくれそうに見えるのが複数人での起業でしょう。分担する事により、一人一人の負担が減ります。それぞれが得意な作業を受け持つ事で、やるべきことが効率よく進み、うまくいかない事は助け合う事が可能です。起業前に必要な準備は膨大で、多くの時間と労力を要しますが、それを分担できるというだけでも、精神的にも楽になるでしょう。何かトラブルに巻き込まれた時も、複数人の知識と知恵を合わせれば早く解決に向うかもしれません。また、仲間がいれば作業分担ができたり、事業について相談できたりするという事がメリットです。しかし、仲間といえども意見のぶつかり合いや、お互いの仕事ぶりに満足できない、と言うフラストレーションも考えられます。また、一人起業の場合は仕事の方針も自由に決められますが、複数人で起業する場合は仲間のスタイルにも気を配らなければなりません。複数人で起業すれば、不安と責任は減るように見えがちですが、何かトラブルが起こった時に、自分の生活だけでなく、仲間の生活にも支障が出てしまう可能性がある事も忘れないようにしましょう。

一人で起業する前に知っておきたいメリットとデメリットとは？

メリット

一人で起業する際のメリットは、やはり自由さでしょう。自分のアイディアを活用し、やりたい事に焦点を当てた事業展開が可能です。誰かの意見を気にする事なく、こだわりを妥協することもありません。起業前や起業を始めたばかりの時は、膨大な量の作業に圧倒され、一人でこなせるか不安になることもあるでしょう。しかし、起業パートナー、または社員を雇っていないので、万が一失敗してしまっても、責任と負担がかかるのは自分だけで、プレッシャーに押しつぶされる事もありません。また、時間を自由に使えるのもメリットです。誰かのスケジュールに合わせる必要がないので、好きな時に仕事ができます。朝型であれば朝早くから仕事を始めて夕方には仕事を締め括る、もしくは朝はのんびりと起きて昼ごろからスタートし、夜まで働くなども可能です。分野によっては、集中してまとまった期間働き長めの休暇を取る事もできるでしょう。起業となると、自分ひとりで貯めた資金では厳しいと思う方もいるかもしれませんが、ネット起業など低資金から始められるビジネスもあります。自分の給料や定年する時期も自分次第なので、人生計画の自由度も広がるでしょう。独自のアイディアや頑張りが、直接収入に反映されるのでモチベーションキープにも繋がります。

デメリット

一人起業のデメリットの一つは、上手くタイムマネージメントができないと、計画通りに作業が進まないということでしょう。自由度が高い分、自己管理能力を身につけることがとても重要です。思うように作業が進まず、残った仕事の量を考えるだけで、精神的余裕がなくなるのは容易に想像できるでしょう。作業の負担を減らす方法の一つとして、最近では一部の作業を外注する起業家も増えています。会計ソフトの使い方を勉強することにより、経理や事務に費やす時間短縮も可能です。自分にできる作業と、費用はかかっても外注したほうが効率の良い作業を見極める能力が必要とされます。また、最近では共有のオフィススペースを借りて仕事をする事もできますが、それでも一人きりでの作業に孤独感を感じる事もあります。アイディアに煮詰まった時や、トラブルに巻き込まれた時、常に相談できる相手がいないのも不安要素です。

一人起業に向いているリスクの低い業種は？

一人で起業するのであれば、全力で仕事に打ち込めるよう、ストレスやプレッシャーをできるだけ減らした、リスクの低い業種を選びたいものです。家賃を抑えた小さな店舗でも事業を始められる居酒屋やネイルサロン、自宅の一室から始めるセミナーや料理教室などは、比較的初心者の起業でも始めやすいといわれています。家事代行や、買い取り店、インターネットとパソコンだけで始められるネット起業も、初期費用が少ないためチャレンジしやすい起業方法です。

フランチャイズチェーンを利用して起業する

最近は聴き慣れた言葉になってきたフランチャイズビジネスも、リスクを抑えた一人起業をしたい方におすすめです。フランチャイズチェーンの加盟店として本部と契約を結ぶことのより、初期費用や店舗物件の支援を受けられたり、運営・経営のノウハウを伝授してもらえたりするのが魅力です。本部がまとめて仕入れをしてくれるので、大きなコスト削減になりますし、経営が上手くいかない時もサポートを受けられます。また、店舗の内装から制服、運営の仕方まで全てマニュアル化されているため、自由な運営はできませんが、一から起業するほど自分の知識と経験に自信がない方は、フランチャイズの利用がおすすめです。

まとめ

一人で起業するのと、数人で起業するのでは、それぞれのメリットとデメリットがあります。まずは自分が起業に何を求めているのか、そして自分に適しているのはどちらかを見定めましょう。一人での起業は、何をするにも自由に決められるのが魅力で、会社の方針はもちろん、働く時間や期間も自分で決めることができます。頑張った分だけ報酬に反映されるのも嬉しい点でしょう。ただし、膨大な量の作業を一人でこなさなければならないこと、そして自己管理能力がなければ計画通りに仕事が終わらない可能性もあります。事業の悩みや、何かトラブルが起きた時の相談相手がいないのも不安に感じるかもしれません。リスクの低いネットビジネスや代行サービス、サポートが充実しているフランチャイズチェーンを利用するなど、自分にあった起業方法を考えてみましょう。