何かビジネスを始めるのであれば、新しいアイディアを取り込んだ画期的なビジネスがしたい！と思う方がほとんどだと思います。しかし多くの人が様々な方法で情報発信している今、まだ誰もやったことのないアイディアが浮かんでくる、なんてことがあるのでしょうか。意外な所にアイディアやそのヒントは隠れているものです。楽しみながら、新しいアイディア探しをしてみましょう。
今の仕事場の競合会社になるとしたら、どのような会社になるのか
まずは身近なところに意識を向けてみましょう。もし自分が今働いている会社の競合会社になるとしたら、どのようなサービスを追加するでしょうか。商品価格をさらに下げる事は可能か、商品を改善する余地はあるかなど、すでに考えるべき項目が浮かんでくるはずです。お店での接客や、ネットビジネスなら購入までのプロセスをさらに簡単にする、ウェブサイトをもっとわかりやすいデザインにするなど、値段や商品以外で格差を測る事もできます。もしかしたら、価格を安くすることにこだわる必要もないかもしれません。とことん商品の質にこだわり、富裕層をターゲットに高価でも自信を持って売れる商品を開発するのもアイディアの一つでしょう。
今現在あるサービスに改善点はあるか
普段の生活の中で不便に感じる点は誰にでもあるでしょう。もしくは、当たり前にこなしてしまっている事でも、注意を向けてみたら、意外な改善点が目に入るかもしれません。何気なく使っている商品や、よく利用するサービス、さらに便利になるには何が必要かを考えてみましょう。ちょっとした違いが大きなヒットを生みだすかもしれません。実際に外に足を運んで様々なお店や、飲食店などを回ってみるのも良いでしょう。同じチェーン店でもなぜか贔屓にしているお店はありませんか？立地の便利さ、もしくは雰囲気や接客の違いでしょうか。人気商品やいつも人が集まっているお店の特徴は何でしょうか。品揃えの良さ、店内のデザイン、接客の丁寧さ、お店に入るとすぐに挨拶してくれるなど、気が付いた事を書き出し、新規事業に役立つアイディアはないか吟味してみましょう。
２つのサービスを合わせてみたらどうだろうか。
すでにあるサービスでも、他のものと組み合わせてみたら新しい新規事業アイディアになります。ふらっと立ち寄って買い物ができるコンビニは、今では郵便局の役割も果たしてくれます。24時間営業のコンビニで荷物の発送手続きができるのはとても便利で多くの人が利用しています。音楽の生演奏やダンスパフォーマンスが一緒になった高級レストランも、美味しい食事とエンターテイメントが組み合わさったものです。最近ではマッチングアプリがレストランと提携して共にビジネスとする、というのも話題になりました。2つのサービスを組み合わせることにより、さらに人々の生活が便利になるサービス、または更に楽しみが増える娯楽サービスがないか考えてみましょう。
会社勤めのメリットを十分に活用する。
もし今まだ会社に勤めているのであれば、辞めてしまう前にそのメリットを十分に活用しましょう。一組織の中にいるからこそ見えてくるものがあるはずです。会社内のシステムや人間関係を観察し、改善したい点、または取り入れたい点を発見しましょう。これから自分が始める事業に取り入れるのはもちろんですが、他の会社のシステム改善を手助けするサービスを新事業にしても良いかもしれません。また、会社勤めのうちにやっておきたい大切な事は、会社内、取引先との人脈作りです。新規事業を始める時、またはその事業が軌道に乗り始めた時に、自らの人脈が役に立つ時がくるでしょう。
身近な人の意見に耳を傾ける。
最近の便利グッズ、特に家の中で使えるものの多くが主婦の方から生み出されています。あなたの周りに主婦・主夫の方はいませんか？日常生活での不便なことや、または地域で話題となっている事はないか聞いてみましょう。また主婦・主夫の方をよく観察してみるのもおすすめです。家事を効率よく済ませるために無意識でやっている事を発見できるかもしれません。最近では、主婦・主夫で賑わっているインスタグラムやツイッター、ライングループも多く、様々なお得情報が行き交っています。主婦・主夫のニーズは何かを分析することにより、何か良いアイディアに繋がるかもしれません。もし彼らのコミュニティーで商品やサービスが話題になれば、宣伝効果も期待できます。
アイディアが固まってきたら、行動に移す
頭に浮かんできたアイディアを実現させるには、行動に移すしかありません。とは言っても、思い切ってなんの準備もなく行動に移すのではなく、入念に計画書を作成し、リスクが低い事から始めましょう。鉛筆を持って、取り掛かる事を一つずつ書き出す事が、大切な第一歩です。
新規事業の事業計画書を作成する
アイディアをビジネスとして形にしていくために、まず事業計画書を作成しましょう。新規事業の完成像が頭に浮かんでいるだけでは不十分です。一つずつ書き出してみることにより、何か大切な事を飛ばしていないか、矛盾はないか、予算は的確かなど、入念に検討する事ができます。やるべき事が具体的になりモチベーションアップにも繋がります。また、不十分な点も明確になるので、必要な情報にアンテナが向くようにもなるでしょう。しっかりと作り上げられた事業計画書は、融資を受ける際にも有利な事をお忘れなく。事業計画書はビジネスを始める上での大事な一歩です。
どのくらいの資金が必要か。
事業計画書と同時進行で明確にしなくてはいけないのが、必要な資金の計算です。どんなに細かな出費であろうと、一つ一つ書き出しましょう。実際に行動に移した時に、こんなものも必要だったと、追加で購入しなくてはいけないものも出てくるはずです。思いつく限りのものを書き出し、本当にそれが必要か、他に安く手に入る方法はないかを吟味します。資金が低ければ低いほど、リスクも低くなることを忘れずに。どれほどの資金が必要かわかったら、資金調達の方法を考えます。サラリーマン時代に貯めた貯金を使う、公的資金や民間の金融機関から融資を受ける、クラウドファウンディングで応援してくれる人を募る、など方法は様々です。まずは小規模でビジネスを初めてみて、お金が生まれてきてから、どんどん広げていくという事もできます。お金がないから諦めるのではなく、リスクを最小限に抑えながら、何か始められる事はないか考えましょう。
まとめ
新規事業のアイディアを生み出すのは、壮大で難しいことのように思えるかもしれません。まずは、近所の人気店、街で話題になっていること、主婦・主夫の意見など、身近なところに意識を向けることから始めましょう。商品の値段や質、お店の雰囲気や接客、２つの事が組み合わさることにより便利になるサービスなど、アンテナを張った瞬間から見える事が増えてくるはずです。何かに気がついたら、それについてじっくり考えてみてください。また、今会社勤めの方は、辞める前にそのメリットを十分活用しながら準備を始めましょう。運営ノウハウを学んだり、人脈を広げたりなど、独立する際に役立つ事があるはずです。新規事業のアイディアが固まってきたら、事業計画書を作成し、資金集めを始めます。入念な準備と、最小限に抑えられたリスクが成功の鍵です。
