1.移動販売って何?
2.移動販売フランチャイズのメリット・デメリット
3.移動販売フランチャイズにかかる資金はどれぐらい?
4.移動販売の営業許可
5.移動販売フランチャイズの本部選定の方法
6.まとめ
移動販売とは固定の店舗を持たずに自動車などで商品を運び、販売を行う販売形態です。最も有名なものにキッチンカーが挙げられるでしょう。キッチンカーでは車両に調理設備を備え、クレープや焼き鳥といった食品を提供しています。皆さんも野外イベントやオフィス街などで目にしたことがあるのではないでしょうか。
コロナウイルスや少子高齢化により店舗型のビジネスが窮地に追い込まれています。移動販売は需要の偏りや、3密を回避できるという点で今大変注目を浴びているビジネスです。
移動販売での開業を検討している方にとって、フランチャイズでの開業は一つの選択肢として持っておくと良いでしょう。ここでは移動販売で代表的なキッチンカーのフランチャイズの特徴についてご説明します。
移動販売におけるキッチンカーのメリットとしてまず挙げられるのが開業資金が比較的低いということです。一般の飲食業に比べ店舗を持つ必要がないので、土地代や家賃等を支払わなくて良く、開業資金を抑えることができるでしょう。
また人件費が抑えれるというのも大きなメリットでしょう。キッチンカーでは多くて二人の従業員がいれば充分でしょう。またオーナー1人で開業することも可能ですので他の飲食店に比べ人件費が抑えられるでしょう。
さらに移動販売では集客が見込める場所へ移動していくことができます。実店舗だと、開業した場所に固定されて営業しなくてはいけませんが、キッチンカーでは移動販売が可能なので、お客様がたくさんいる、売れそうなところへ自ら移動して販売することができます。
移動販売・キッチンカーのデメリットは移動販売をするエリアの選定が難しいということです。移動販売において販売エリアを決めるということは大変重要であります。しかし、地域によってはニーズがなかったり、移動販売の営業許可がおりないといったこともしばしばあります。自分が販売するもののニーズがそのエリアにあるのかといったことを見極めると同時に、営業許可を取得できるのかということを考慮し検討しなくてはいけません。
また営業許可を各自治体ごとに取得しなければいけないというデメリットもあります。東京都だと、区や市をまたいで営業する場合、例えば新宿区・渋谷区・中野区それぞれで取得する必要があります。また自治体ごとに許可申請費用というものが15000円程度かかります。
さらに移動販売は実店舗に比べ、信用が低いというデメリットもあります。初見のキッチンカーで購入を決断するお客様は少ないと言えるでしょう。行列ができていたり、有名なキッチンカーの場合信頼感が生まれ、購入するお客様も増えます。しかし、初見ではたいていのお客様が様子見をし、同じ場所にずっと車両を構えるにはかなりの費用がかかってしまいます。
では実際にフランチャイズによって移動販売を開業するメリットはどこにあるのでしょうか。上記の移動販売のメリットデメリットを考慮したうえでご説明します。
まず移動販売では販売エリアの選定が非常に重要です。フランチャイズに加盟して開業することにより、本部がエリアの選定や集客等をサポートしてくれることがあります。
またブランド力や信用を得ることができるというのも移動販売をフランチャイズ加盟により開業することのメリットでしょう。移動販売は初見ではなかなか購入してくれるお客様は少ないでしょう。フランチャイズに加盟することにより、本部が培ってきたネームバリューを得ることができるので、集客しやすいというメリットもあるでしょう。
まず、開業資金についてです。移動販売・キッチンカーをフランチャイズにより開業する場合の開業資金は200万円から400万円程度となっております。内容としてはフランチャイズ加盟金、車両関連費、資格取得費、材料費・雑費となっています。半分以上は車両費と調理設備費が占めているといった内容になっております。
次に運営資金に関してです。移動販売・キッチンカーフランチャイズの運営資金は月額60万円程度と言われています。内容としては販売する商品によっても異なりますが、原材料費が売上の30~40%程度と言われています。また商品受け渡しの取り皿やお箸が経費としてかかりますが、フランチャイズ加盟によって抑えられることも多いです。
移動販売には営業許可や取得するべき資格があります。
移動販売・キッチンカーを開業する際まずは食品衛生責任者の資格取得が必須になります。食に関わる営業を行う場合、1店舗に一人は必ず配置しなけれないけません。こちらの資格は飲食業界などの経験は不要で、食品衛生責任者養成講習会という講習を受ければ1日で取得可能です。
食品衛生責任者という資格のほかに、移動販売・キッチンカーを営業するには保健所に様々な書類を提出しなくてはいけません。自治体によっても異なりますが、営業許可申請書、営業設備の大要・配置図、許可申請手数料などを食品衛生責任者を証明する書類とともに提出しなくてはいけません。
また保健所から営業許可がおりるポイントとしては調理場と運転席が完全に区切られているか、排水タンクや給水タンクが設置されているか、換気は充分に行われているかといったことが挙げられます。
移動販売・キッチンカーを開業する場合、仕込み場所に注意しなければいけません。
自治体によっては仕込み場所として車両内や自宅というのは認められていないケースがあります。その場合、仕込み場所として、他の物件を借りる必要があり、そうなった場合家賃費用が掛かります。また仕込み場所に関しても営業許可を保健所に申請しなくてはいけません。自分が開業検討している自治体が、車両内での仕込みを許可しているかといったこともしっかりと抑えておきましょう。
最後に移動販売・キッチンカーをフランチャイズにより開業する場合の、本部選定のポイントについてご説明します。
フランチャイズ開業では、本部の商品・サービスや方針というものを受け入れなければいけません。しかし、移動販売フランチャイズにおいては、競合が大変多いため、自分の裁量でオリジナルメニューなどを販売できればそれだけで差別化することができます。そのため、裁量権が有無は、本部選びにおいて重要なポイントでしょう。
フランチャイズで移動販売開業を検討する場合、外せないのが自己負担額についてです。ロイヤリティや車両のリース料金など、月額でかかるものを把握しておくことは非常に重要です。
移動販売・キッチンカーの運営にはエリアの選定や集客、信用力が重要です。フランチャイズに加盟することによって、販売エリアの選定や集客等をサポートしてくれる場合もあるので、サポート体制についてもしっかりと抑えておきましょう。
今回は移動販売・キッチンカーについてご紹介しました。移動販売・キッチンカーは営業許可の取得やエリアの選定が大切です。また運営に関しても競合が多く簡単なものではありません。そのためフランチャイズに加盟するという選択肢を持つことも重要でしょう。その場合、しっかりとフランチャイズに加盟することの目的を考え、検討すると良いでしょう。
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