個人事業主、自営業の違いとは？年収や働き方をご紹介！

近年働き方は大きく変わり、キャリアアップのために転職したり、起業して自らビジネスを始めたりなど、様々な形態で自分にあった仕事をする人が増えています。自営業、自由業、個人事業主という言葉から、会社に属さず働くと言うことは想像できますが、それぞれ何が違うのでしょうか。

自営業と個人事業主の違いとは？

自営業も個人事業主もよく聞く言葉ですが、違いはあるのでしょうか。実はほとんど同じ意味のもので、個人事業主は自営業という形態に属するものと考えて良いでしょう。自営業には、個人事業主として開業する方法と、法人を設立して開業する方法があります。個人事業主になるには、所轄の税務署に開業届を届けるだけですが、法人の場合は法務局に登記をしなくてはならず、多くの時間とお金がかかります。個人事業主と法人では、税金や保険制度、取引先との信頼度などに違いがあります。詳しくは割愛しますが、収入によってメリットどデメリットがあるため自分のビジネスにあった方法を選びましょう。

自営業にはどのような職種があるのか？

自営業の職種や業種についていくつかご紹介します。自営業は、一から自分で起業する方法とフランチャイズを利用して起業する方法に分けられます。そして、そこからさらに店舗を構える方法と、無店舗で開業する方法に分けることができます。

一般的な店舗型のビジネスとしては「レストランやバーなどの飲食系」「コンビニなどの小売系」「ヘアサロンやエステサロンなどの美容系」「英会話や料理教室などの教育系」「歯科や整骨院などの医療系」などがあげられます。資格が必要な医療系を除いては、大手のフランチャイズ本部が多くあり、初めての自営業の場合でもリスクを抑えて開業することができます。　無店舗型のビジネスでは、「ネット販売などのオンライン系」「代行サービスや電気工業などの建築職人系」「デイサービスなどの介護サービス系」「保険代理店や営業代行などの代理店系」などがあります。店舗を持たないという事は、月々の家賃の支払いがないため、それだけでリスク軽減となります。特にネットビジネスは場所を選ばない場合が多いため、自由度がかなり高いといえるでしょう。

自営業者の年収はどれくらいなのか？

会社に属さず働く自営業者の年収は一体どのくらいなのでしょうか。自営業者の年収の平均は400万円以上と言われています。高額年収を得られるのは医療関係で、病院や診療所の所得は平均2400万円、歯医者で平均1000万円程です。他にも専門的な資格を要する税理士や弁護士も平均を上まった年収を得ています。また、ネットビジネスやオンラインコースなどの経営者は2000万円と、医療関係と並ぶ年収を得ている人もいます。クオリティと独自性、そして宣伝方法によっては、さらに上の年収を目指すこともできるでしょう。

フランチャイズチェーンを利用するメリットとデメリットとは？

自分一人でゼロから開業するには、画期的なビジネスアイディアと経営・運営のノウハウが必要です。また、開業までにかかる準備と時間は相当なものです。自分の経験と知識にまだ自信はないが、自営業者としてビジネスを始めたいという方におすすめなのが、フランチャイズチェーン店のオーナーになることです。加盟店として本部と契約を結ぶことにより、お店の名前と商品、そして経営・運営マニュアルを本部から伝授してもらえます。開業する際に必要な初期費用や、店舗の物件探しについてなど様々なサポートを受ける事ができるのも安心です。仕入れに関しては本部がまとめて行い、そこから各加盟店が仕入れをするのでコスト削減が可能です。コスト削減はビジネスを成功させる上でとても大切なポイントとなります。また、フランチャイズチェーン店は大手企業によって運営されている事が多く、既にそこそこの知名度があるため、一からの開業よりも集客が見込めることも魅力です。このように、本部からのサポート、仕入れのコスト削減が可能なこと、既に知名度があることがフランチャイズチェーン店のオーナーになるメリットです。デメリットとしては、本部から伝授されたマニュアルに沿った運営をしなくてはならないことでしょう。商品や店舗の内装、外装、そして制服など自分で自由に変える事ができないため、ユニークな方法での店舗運営がしたい、と思っている方にとっては少し窮屈に感じる環境かもしれません。また、加盟金やロイヤリティの料金に関しては各企業によって異なるため、いくつかの企業を比べてみる事をおすすめします。

ネットを使った自営業

上記したように、無店舗型の自営業の一つがネット開業です。現代ではどのような形態のビジネスでもネットを使った宣伝や、ネットと店舗両方での販売サービスなどが一般的ですが、インターネットのみで全てを行うネット起業も増えています。インターネットとパソコンがあれば始められるビジネスのため、店舗もオフィスも不要で、好きな場所で働くことができます。毎月の店舗の家賃が節約できるのは嬉しい点です。ネット起業の業種は、アフィリエイトやクラウドソーシング、ドロップシッピング、また、専門的な知識を要するIT系やプログラミング、オンラインレッスンなど多岐にわたります。低資金で始められるためリスクが低く、まずは副業として始めてみるのも良いでしょう。

女性に人気の自営業とは

女性に人気の自営業はネイルサロンやエステサロンなどの美容系です。最近では女性に限らず、男性でも美容にを気を使う人が増え、美容関係の需要が高まっています。また、長い間続いている健康ブームもあり、オーガニックや無添加の食品など、体に良いものを扱うビジネスで活躍する女性も増えています。得意な料理や裁縫の知識を生かし、自宅を教室として生徒を募るビジネスも良いでしょう。また、家事と子育てをしてきた主婦だからこそ気が付く日常生活の不便さに注目し、それを改善するグッズを販売し成功している方もいます。起業家の数で言うと男性の方が多いものの、女性の起業家も年々増え、第一線で活躍する女性も多くなりました。ネットを上手く活用すれば仕事場を選ばず、業種によっては時間に縛られる事がないので、子育てとの両立も可能です。まずは副業から始めるなど、自営業への第一歩を踏み出してみましょう。

まとめ

自営業者になるには、個人事業主として開業する方法と、法人を設立して開業する方法があります。個人事業主としての開業方法は主に、自らのアイディアを生かしてゼロから開業する方法と、フランチャイズチェーン店のオーナーになる方法です。フランチャイズの本部と加盟店として契約を結ぶことで、経営や運営に関するノウハウを学ぶことができるため、サポートを受けながら自営業者としてのキャリアを始めたい方にはおすすめの方法です。しかし、自由が効かない場面もあるため、今まで培ってきた知識と経験に自信がある方は、自ら起業しても良いでしょう。自営業者の年収は400万円以上と言われていますが、医療関係など専門性の高いものになるほど、平均を大きく上まる年収を得ています。また、インターネットを上手く利用したビジネスや、教育関係のビジネスも成功すれば高い年収が期待できます。開業に置いてリスクを減らす事はとても大事ですので、まずは副業として初めてみたり、サポートが行き届いたフランチャイズを利用したりするなど、不安を抱える事なく事業に集中できる環境での開業も良いかもしれません。