最近ではパソコン一台あれば仕事ができるようになり、仕事のやり方も昔と比べ随分と多様化してきました。長い時間をかけて毎日電車に乗り、1日のうちに会社への行き帰りだけで2時間以上の時間を費やさなければならないサラリーマンは数多く存在します。しかしそんなサラリーマンでも最近では在宅で仕事ができるようになり、ライフスタイルに合わせて仕事の仕方を変えてもいいという考え方もだんだんと広がりを見せているように見受けられます。このような理想の暮らしを実現するために、フリーランスや自宅開業など、会社に縛られない形式で仕事をしたいと考える方も同時にだんだんと増加している傾向にあります。そこで今回の記事では、自宅開業とはどんなものなのかということについて、自宅開業のメリットやデメリット、また具体的な実現方法などを織り交ぜながらご紹介していきます。
自宅開業と一口に言っても、多種多様な方法があります。ここでは自宅開業でおすすめの方法を詳しくご紹介していきます。
ネットショップを自宅で開業する場合主に2種類の選択肢があり、一つはショッピングモール型のネットショップサイトに自分のEC店舗を登録して販売する方法、もう一つは自分でドメインを作り、自社で一からネットショップを作るというものです。
ショピングモールとは、大手であれば楽天市場やYahooショッピング、Amazonなどを指します。これらのショピングモールで自宅開業する際に注目したいのが、既に楽天などの運営側でサイトページのデザインや仕様が決められているという点です。デザインなどにはこだわらず、できるだけECサイト制作準備の手間を減らして簡単にスタートさせたいという方に特に向いている開業方法と言えます。一方でオリジナルのデザインで特色を出したい、こだわって作りたいと考えている方にとってはデザインや設計の汎用度が低いため、あまりおすすめできる方法ではありません。
また、ショッピングモールに出店する際に知っておきたいポイントとして、出店や出品ごとに運営側に手数料を支払わなければならないということが挙げられます。特に収益が上がれば上がるほど手数料も増額されるため、ショッピングモールへ出店登録する場合は事前にしっかりと収益予測を立てておくこと、また出店をした後もショッピングモールへの投資が自分の事業の身の丈に合っているのかを継続して確認していく必要があります。
また、このようなデメリットはありつつも、運営側が集客を肩代わりしてくれるという点においては、出店の規模や種類によってそれを超える大きなメリットがあると言えます。自社でECサイトを作っただけでは何の広告効果も期待できませんが、ショッピングモールで開業する場合は、自分のサイトを作るだけで自動的にショッピングモール運営側が広告や集客を行ってくれるためその手間も大幅に省くことができます。
もう一つは、独自でECサイトを作って自宅開業をするパターンです。この場合はショッピングモールとは違い、先述したように自由にデザインやサービスをアレンジすることができます。ネットショップ上の機能なども含め一から好きなように構築することができるため、世界に一つだけのネットショップを作ってそれを売りにすることも可能です。商品そのもののクオリティやユニークさはもちろん、現在は誰でも簡単にECサイトを作ることができるため、ネットショプを成功させるにあたってWebサイトがユーザーのハートをグッと掴むものであることは重要な要素の一つです。
しかしサイト制作の経験や知識がない場合、完成までに数ヶ月単位で時間がかかってしまうこともあります。特に一からデザイン、また決済システムなどを自社で導入していく場合には専門的な知識が必要になるため、初めての方にはハードルが高く、すぐに事業をスタートしたいと考えている方にはあまり向いていない方法です。
また宣伝という面においても全て自社で行う必要があるため、SEO対策やその他様々な方法から相性の良いものを選んで自社で全て施工していかなければなりません。
そして最後に運営費ですが、一からネットショップを作る場合はショッピングモールへ出店するのと比べ比較的安価に抑えることが可能ではあるため、時間がかかっても自分で勉強して安く費用を抑えたいという方はこの方法を選ぶと良いでしょう。
そして具体的なネットショップの種類についてですが、アクセサリーや雑貨、ハンドメイド商品やアニメグッズ販売、植物販売など、在庫を自宅で保管管理できるものであれば新しく倉庫を構える必要がなく、さらに自分の好きなことや得意なことを活かして自宅開業ができるためおすすめです。
インターネットビジネスとは、ネット上だけでできる仕事のことです。最近ではクラウドサービスが普及し、オンラインでネットの仕事を受注、納品までできるようになりました。有名なところではクラウドワークスやランサーズなどのサイトがあり、そこで仕事を依頼する側とされる側がウェブ上でマッチすることで契約が成立します。
これらインターネットビジネスはパソコンさえあれば始めることができ、開業資金をゼロに抑えることが可能です。また副業としてインターネットビジネスをスタートさせておいて、事業が軌道に乗ってから本業として腰を据えることができるのが最大のメリットです。今している仕事を辞めてリスクをとって自宅開業するのではなく、具体的な将来図を描いてから確実な方法で本業としてスタートすることができるため、自分で事業を持つことができるか不安な方はまずインターネットビジネスという形を取って事業を始め、様子を見ながら自宅開業の道を目指すのも良いかもしれません。
クラウドサービス上にある人気のビジネスにはWebライティング、アフィリエイト、ウェブデザイン、またプログラミングなどのエンジニア関係の仕事も最近は需要が伸びてきています。
自宅開業の例について詳しく紹介しましたが、自宅開業にはこの他にもたくさんのビジネスモデルが存在します。ここではそれらの自宅開業という事業形態におけるメリットとデメリットについて解説します。
まず自宅開業のメリットは、初期費用を安く抑えることができる点です。開業の方法として新しく店舗や教室を構えたりする場合がありますが、その場合物件の家賃や光熱費、必要設備などに大きな投資をしなければなりません。その点自宅開業の場合は自宅が実店舗となってくれるため、それらの出費を全て抑えることができます。また店舗にわざわざ出向く必要もないため、時間の短縮という面においても大きなメリットがあると言えるでしょう。
一方で自宅開業のデメリットは、自宅が実店舗となることから大々的に住所を公開することができず、業種によっては宣伝の際に制限が出てきてしまう点です。例えば自宅でネイルサロンを営む場合、店舗費用を抑えることができても、広告媒体上の住所掲載に抵抗がある場合は広告を打ち出しても満足な集客結果が得られない可能性があります。特にネイルサロンなどの場合は立地も必要集客条件において大きなウェイトを占めているため、自宅が都心や駅近であったり、ネイリスト本人が既に多くの顧客を抱えていたりする場合などでない限り、自宅開業で成果を出すには時間がかかってしまうという可能性が考えられます。
また自宅と仕事場が同じであるため、プライベートとの区切りをつけることが難しくなってしまう場合があります。
自宅開業の具体的な種類や事業開始方法について、メリットとデメリットなども交えてご紹介しました。一言で言えば自宅開業は手軽でリスクが少ない手段であり、いきなり環境をガラッと変えて事業をスタートさせることに抵抗がある方、また試験的な心持ちで開業をしてみたいなどという方に特におすすめの方法です。まずは負担の少ない自宅開業で事業をスタートさせ、軌道に乗った段階で事務所や実店舗、必要であれば人員を増やして堅実に事業拡大を目指してみてはいかがでしょうか。
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