1.ラーメン屋って儲けることができるの?
2.ラーメンの原価率はだいたいどのぐらい?
3.原価率を抑えるためのポイント
4.ラーメン屋を上手に経営するには?
5.ラーメン屋をフランチャイズで経営するのは?
6.まとめ
脱サラしてラーメン屋を起業したい!世界に一つだけのラーメンを作りたいなどラーメン店の起業を志している人もいるでしょう。では実際にラーメン屋は利益を出すことができるのでしょうか。
儲けているラーメン屋は売上とともに経費を重要な観点として見ています。ラーメン屋の経費としてかかるのは原材料のほかに、家賃、光熱費、水道代などがかかります。また人気になって忙しくなれば他に従業員を雇う必要もあるため、人件費などもかかるでしょう。さらにフランチャイズにより開業した場合、ロイヤリティなどの支払いも必要です。
水道や光熱費は飲食店を経営するうえで、抑えにくいものでしょう。また人気になればなるほど忙しくなり、店が回らなくなってきます。そのため最低限の人件費は必要になります。
ではラーメン屋で経費を抑えるには、何を抑えれば良いのでしょうか?結論として原価率を抑えることが最も重要だと言えます。一つ一つの金額は小さいですが、それを抑えていけば大きな経費削減につながります。
一般的な飲食店の原価率は25~30%とされています。しかしラーメン屋はトッピング、特にチャーシューの仕入れ値が高くなる場合が多く、一杯の原価率は30~35%程度だと言われています。
原価率の計算式はこちらです。
原価率=原価÷売上×100で計算できます。例えば月単位で原価の仕入れに100万円かかったとします。またその月の売上は300万円だったとします。これを計算式に当てはめると、
原価率=100万円(原価)÷300万円(売上)×100となり、原価率は約33.3%となります。
また800円のラーメンを原価率30%で収めたい場合、
30%(原価率)=原価÷800×100で原価は240円となります。つまり一般的なラーメン1杯の売値で、原価率目標30%を目指すには、ラーメン一杯あたりの原価を240円で抑えなくてはいけないということです。
これはおいしいラーメン一杯を240円で作らなけらばいけないということです。もちろん原価率をもっと下げようと思えば下げることができるかもしれません。しかし、そうすることで商品のクオリティが落ちてしまっては、そもそも売上を作ることができないかもしれません。味と原価率のバランスを突き詰めていくことが求められるでしょう。
ではクオリティを維持しつつ原価率を抑える方法をご説明します。
まずはラーメン以外のメニューを揃えてみましょう。ラーメン屋だからといってラーメンだけしか需要がないわけではありません。最も原価率が低いのがドリンクメニューです。お子様向けのジュースなどあれば、注文される可能性も高いでしょう。
仮にラーメンの原価が35%を上回ってしまっても、ドリンクメニューで売上を作ることができれば、結果的に合算した原価率を35%以内に収めることができるでしょう。さらにドリンクメニューが客層とうまくマッチすれば客単価や売上の向上にもつながります。
ラーメン屋の理想の原価率は30~35%とされているとご紹介しましたが、全てのメニューの原価率をこの範囲で収める必要はありません。例えば看板メニューや人気メニューの原価は、目標原価率を少し超えても味を追及する一方で、それ以外のメニューの原価を30%以下にします。そうすることで全体として、目標原価率を達成できるでしょう。
原価率を抑えるためにはこの手段も有効的です。自家製麺を自力で作ることにより、麺自体の費用が半額になることも多いようです。さらに、自家製麺のほうが自分のオリジナルを反映させ、味も追及していくことができます。
では原価率を抑える他に、ラーメン屋を上手に経営していくにはどんなことが必要なのでしょうか?
回転率という指標は、ラーメン店経営を成功させるために重要な指標です。ラーメン屋は多くのお客様が、ラーメン1杯を20分ぐらいで食べて帰ってしまいます。そのため客単価の上限が比較的低いでしょう。またランチタイムの利用では時間が限られているお客様が多く、満席の場合、他の店舗へ行ってしまう可能性が高いです。そのためと回転率を上げることが売上を上げるために必須です。回転率を上げるには、とにかく早く商品を提供する必要があります。そのためには、従業員を増やしたり、仕込みスタッフを配置したりする必要があるでしょう。
食材ロスを防ぐことは原価率を抑えることに大きく貢献します。食材ロスの主な原因としては発注のしすぎ、仕込みすぎにより、仕入れた食材を使わずに捨ててしまうということが挙げられます。それだけではなく、使いすぎることも食材ロスと言えます。本来なら100グラムの麺で1杯分のラーメンをつくるところを、計量をずさんにして150グラムの麺を入れてしまったらどうでしょうか?本来なら100グラムのラーメンを3杯作れるはずが2杯しか作れません。
もし上記のような理由で食材が足りなくなれば、追加で仕入れなくてはいけいない可能性があります。この仕入れは売上に結びつくことはないので原価率は大きく上がってしまいます。そのためこういった食材ロスを防ぐことが原価率を抑える重要なポイントとなります。
ここまで解説してきたように、ラーメン屋を成功させるには経営の視点を持ち、細かい数字を管理していかなければいけません。またラーメン店は競合も多く、経験者でも成功するのが難しいとされています。
このような不安を持つ方に、フランチャイズを利用した開業という選択肢があります。フランチャイズであれば、本部が培ってきたブランド力や信用力を利用して運営していくことが可能です。また原価率に関しても、本部が仕入れ先などを指定してくれるため、しっかりと利益を残すことができる原価率で仕入れることができるでしょう。また本部による、仕入れの一括化により、さらに原価率を下げることもできるでしょう。
自分だけのラーメンを作りたい!脱サラしてラーメン屋を開業したいと思う人も多いでしょう。しかしラーメン屋を成功させるには、おいしいラーメンを作るだけではなく、経費を最大限コントロールしていく必要があります。フランチャイズなら未経験でも安心して開業できる体制が整えられている場合が多いので、是非検討してみてはいかがでしょうか。
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